多くの客が順番待ちをしている東京・自由が丘の美容室。お目当ては平日タイムサービスで、平日午前10時~正午限定で690円でカットを行っている。破格の値段でサービスが提供できるのは、時間を短縮できる独自の技術で会計も含め20分以内に帰ることができるそうだ。また物価高への工夫として、ネックペーパーを使用しタオルの洗濯費用を削減した。企業努力でHAIR SALON IWASAKIは全国で1000店舗越えを達成している。業界全体に目を向けると、光熱費や人件費の上昇などから全国的に美容室の倒産が増加している。東京商工リサーチによると今年1月から4月で46件となっていて過去10年で最多のペース。業績を伸ばしている美容室にはほかにもあり、東京・板橋区にあるチョキペタはカット・カラー専門店でカット1430円、カラー2640円と格安。売上の約8割をしめるのは女性客で、店には多くの女性客に来店してもらうための戦略が。40代以上の女性客がメインターゲットで、買い物など便利に利用してもらいたいことから基本的にはスーパーに隣接した形で出店しているそうだ。また、格安サービスを提供するためにオートシャンプーを導入し、回転率をアップしている。ほかに客自身が髪を乾かすセルフブローや、セルフレジも導入している。