今年は75歳以上の後期高齢者の方が大きく増える年と言われている。今年は2100万人を超える見通し。今年は団塊世代の方々が全員75歳以上になる年。これによる様々な課題を2025年問題とも呼ばれている。今日は医療・介護を必要とする方々が急速に増えていく。そうした人たちを支える体制が確保できるのか大きな課題となっている。今後特に増えると言われている1つが在宅医療の患者。75歳以上の在宅患者は1日あたり今年7万9000人。5年前より約1万人増加しており、2040年には10万人近くに達するという予測がある。在宅医療の患者が増える理由は、病院より住み慣れた家で暮らしたい人、人生の最後を自宅で迎えたいという方々が増えることが大きいという。国も在宅医療を推進するようになってきている。ところがそれを支える体制が十分に整っていないという。在宅医療は小規模なクリニックも多いという地域があり、数年間で患者数が急増したクリニックもあり、専門家の中には「今のままではすべての患者を診られなくなる」という危機感の声も上がっている。在宅患者が増えると、高齢者の救急搬送も増えてくる。いくつかの病院で、救急現場が逼迫していることがすでに起きている。介護の現場は今も人手不足でギリギリの状態で、介護職員の数が2023年度に初めて減少。原因の1つが賃金水準。もう1つ深刻なのが、人手不足などで介護事業者の倒産や休廃業が去年過去最多になった。介護の現場で職員の確保や定着を図ろうとある取り組みが行われている。