世界有数の忙しい空港とされる羽田空港で、国内初の取り組みが始まっている。今日、ANAと豊田自動織機が公開したのは、完全無人運転の試験運用。貨物などを運ぶトーイングトラクターには複数のセンサーが完備。障害物や位置情報などを把握し、交通量が多い中でもトラクター自体が自分で考えてブレーキやアクセル、ハンドル制御を行う。空港内で特定の条件の下、ドライバー不在で運転するレベル4の運行は国内で初めて。他方、高性能のため、これまでの車両よりも費用はうんとかかるが、それでも導入する背景には、荷物の積み込みや搭乗客の案内などを行うグランドハンドリングと呼ばれる地上業務は、特に担い手不足が深刻。コロナのときに2割もの人が減って以降、未だに元の水準に戻っていない。会社の垣根を越えて省人化の動きも出てきている。異例のタッグを組んだのは日本航空と全日空。今年4月から、これまで別々だったグランドハンドリング業務の一部の資格を共通化した。インバウンド需要で待ったなしの状況の中、業界全体で人手不足にあの手この手の取り組みが進んでいる。
住所: 東京都大田区羽田空港3-3-2
URL: http://www.tokyo-airport-bldg.co.jp/
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