放水や排煙、救助などの実践的な訓練に参加していたのは、不動産会社「東京建物」の若手社員たち。その一人、副島さんは普段、ビルやテナントの管理を担当しているが、有事の際には避難誘導や初期消火などを担う「不動産消防隊」としても活動している。不動産消防隊は、50年以上前に結成された組織で、副島さんは2年前に任命された。最初は戸惑いもあったが、経験を重ねる中で「いざという時に一歩を踏み出せる人がどれだけいるかが非常に大切」と感じるようになったという。さらに「建物の管理だけでなく、防災意識も高めたい」と話し、今回の訓練にも意欲的に参加している。