神永丸は夜通り走り続け、房総半島の先端までやってきた。東京湾は大型船だけでも1日約500隻の通行があり、湾内の港を目指す船で渋滞する。浦賀水道航路と中ノ瀬航路の決められたコースで追い越しは禁止。狭い航路を安全に航行するため旗で行き先を知らせる。通行する航路の幅は700mで、混んだ間を抜けなければいけない。定刻より30分早い午前7時に東京港に到着した。乗組員は2か月乗船して1か月休暇のサイクル。仲松さんは見習い乗船を終えて下船した。故郷の沖縄で休暇を過ごすという。
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