宇宙教育プログラムは、東京理科大学が中心となり実施。参加した高校生、大学生は3ヵ月かけ、この日のために準備して来た。取材したチームは、様々な粉の人工皮膚(パフ)への付着度の違いを実験。小麦粉、ベビーパウダー、抹茶、液体パウダーを、粒の大きさの違いで付着率を比較。将来、宇宙旅行などでメイクをしたいという思いが込められている。このプログラムの背景にあるのは、宇宙ビジネスを担う人材の不足。2050年、日本が目指す4兆4000億円の宇宙市場を作り出すためには、およそ16万人の人材が求められる。しかし2020年時点で、宇宙関連の人材は約9000人にとどまっており、この学生たちに期待が寄せられている。岩塩を削る実験を行ったチームは、6つの違う条件で効率よく岩塩を粉末にする方法を模索。将来、宇宙での生活を見据えた実験。ほかにもT字バングルを回転させカメラで撮影。その軌道を解析し、3Dにすることでアート作品を創出する実験も行われた。今後、実験結果を分析し、発表を行う。東京理科大学は来年度もプログラムの開催を予定。ここから宇宙、未来へつなげていくとした。フライトクルー、東京理科大学・創域理工学部・木村真一教は、「宇宙産業を牽引して行ってくれるような若者たちが育って欲しい、これがこのプロジェクトの目的」「それを超えてこの経験で宇宙に限らず物事を組み立てて実現していく力がある人」「他の分野でもものすごく重要だと思う」などと語った。