東京都知事選挙の注目候補が力を入れているのがSNS戦略。子育て政策の演説会に出席していた現職の小池百合子氏。その裏で控え室にこもりパソコンと向き合うボランティアスタッフがいる。演説会の映像をSNSに投稿するため、早速編集を始めていた。ねらいは政治に関心がない人にも、小池氏の人柄と政策を広めること。小池氏本人の提案で始めたニュースのようにこれまでの実績を伝えるAIゆりこや、自宅で撮影する縦動画など、SNSでの発信に力を入れている小池陣営(Xより)。再生回数が1700万回を超えるものもある。一方前参議院議員の蓮舫氏がSNSで力を入れているのは自宅からのライブ配信。Tシャツ姿で愛犬を抱え、視聴者の質問に答えていた。SNS担当・西崎つばさ都議は「怖いという印象を持たれがちであったところを、彼女が持っている柔らかさや政治家としてこれまで抱えてきた苦悩を、身近に感じてもらうようなことを考えて発信をしている」と話す。これまでも積極的にSNSを活用してきた安芸高田市の前市長・石丸伸二氏。得意なSNS戦略は石丸氏に関する投稿を増やし、拡散させること。演説の様子を人々に撮影してもらい、YouTubeなどに投稿してもらうことで人の目に触れる回数を増やすねらい。実際にYouTubeで石丸伸二と検索してみると。石丸陣営が投稿した動画ではないにもかかわらず、再生回数が100万回を超えるものもあった。選挙戦略を担当の藤川晋之助氏は「彼自身が『私、YouTuberの石丸です』って言っちゃう。一番(SNSを)駆使できる人間だからストレートにその効果が出ている」と話す。元航空幕僚長の田母神俊雄氏が撮影していたのは、「としおのぼやき」というタイトルで投稿しているショート動画。田母神事務所広報局長・池下宰史さんは「シフトチェンジしながらブラッシュアップしていきたいなと思っている」と話した。都知事選立候補者一覧。