東京・明治神宮外苑の再開発は、神宮球場や秩父宮ラグビー場などを建て替え高層ビルを建設する計画で、およそ1900本ある樹木のうち743本の伐採が予定されていたが、認可した東京都が樹木の保全について見直し案を提出するよう三井不動産などの事業者に要請していた。この事業者側の見直し案について、新ラグビー場や絵画館前の施設計画を工夫するなどし伐採する本数が最終的に当初の計画より124本減ることが関係者への取材で分かった。伐採予定だった82本を新たに保存移植するほか、42本の樹木がすでに枯れるなどしていたため伐採本数がその分減少したという。また神宮球場に代わる新しい野球場はイチョウ並木からおよそ8mの距離に建てられる予定だったが、イチョウの生育環境を整えるためにおよそ18.3mに幅を広げることも分かった。関係者によると、こうした事業者はこうした案について最終調整を進めていて、来月にも見直し案を東京都に報告しその後は住民向けの説明会も検討しているという。