中央構造線断層帯は近畿から四国を横断して九州までのびる長大な断層帯で、九には10の区間に分けて今後30年以内に地震が発生する確率を4段階で評価している。今年1月1日時点の評価が公表され、愛媛県にある長さ約40キロの石鎚山脈北縁西部の区間が最も地震の発生確率が高い「Sランク」と評価されている。この区間の地震の切迫度は阪神淡路大震災の発生前を上回っていて、想定されるマグニチュードは7.5程度とされている。県の被害想定によると、中央構造線断層帯で地震が起きた場合、震度7が新居浜市、西条市、四国中央市、伊方町で想定され、松山市でも震度6強が想定されている。地震調査委員会・平田直委員長は「活断層は過去に大きな地震があった動かぬ証拠なので、備えを進めてもらいたい」と話している。