内閣府が発表した去年1年間のGDP(国内総生産)は名目で、およそ609兆円となり、年間のGDPとして初めて600兆円を超えた。2015年に安倍内閣が打ち出したGDP600兆円の目標。今日発表された去年の名目GDPでおよそ609兆円となり、9年かけて、ようやく達成した。しかし要因の多くは物価高。物価変動の影響を除いた実質GDPは、およそ557兆円にとどまった。一方で、去年10月から12月の四半期ベースで見ると実質GDPの成長率は年率換算で2.8%増となり民間予測を超えてきた。個人消費がマイナスになることが懸念されていたが蓋を開ければ、個人消費は実質で0.1%増。東京都の省エネ家電補助などが後押しして3期連続のプラスとなった。好調な足元のGDPを背景に日銀が更に政策金利を引き上げるのではという観測が強まったことなどから今日の長期金利は1.385%と2010年4月以来およそ15年ぶりの水準となった。