経営が順調に見えるiiMaquetだが、その売上は決して多いとは言えず、商品も必ず手に入るとは限らずビジネスモデル上決まった利益が保証されていない。厳しい商売とわかりながらも頑張る山中さんだが1989年頃には百貨店に勤務していたが外商をしていたという。そして百貨店をやめて通販業を始めた。滋賀県に通販会社TPCを設立し本やネットを販売していた。その売上金を使って行っていたのが海外に図書館を寄贈したり東日本大震災の時にはミニ図書館を寄贈していたという。この頃からすでに社会貢献事業にも取り組んでいた。しかしその後大手企業の参入などで業績が悪化し破産寸前にまで追い込まれた。しかしこれが今のiiMaquet誕生のきっかけになった。自信をなくしかけていた時に強く思ったのが事業そのものが社会に貢献するのがベストだと感じたという。2018年に2トントラックを借りて単身状況。営業を一人でかけてまわったという。しかしはじめからうまくいくわけもなく、売り歩く行商スタイルだったためか、もっと安くしろと言われ、挙げ句買い取ったほとんどのものを廃棄せざるえをえない状態になり本末転倒だったという。そんな中でカフェを紹介してもらい、そこの庭で販売してくれることになり、そこから軌道に乗ったという。2019年には1号店をオープン。口コミで評判が広まり、いつしか話題の店になった。今では食品ロスの現状を知ってほしいと親子ワークショップも開催している。