ただいま放送の真っ最中なのは、小さなラジオ番組。栃木県足利市に去年、開局した「FM DAMONO」は、災害から市民を守る防災ラジオ。「生放送と収録番組を織り交ぜていて、収録番組で定期的に防災番組をやっている」と話すのは、「FM DAMONO」のパーソナリティー兼技術スタッフを務める根岸智也さんで、“ラジオで地域の安全を守りたい”と24時間情報を発信し続けている。根岸さんは「前々職は埼玉県警で警察官をやっていまして、ちょうど3.11東日本があった時期、避難所の方の生活を見て唯一の娯楽・情報の入手が全てラジオだった」「(足利市では)2019年に台風、2021年に山火事と連続して大きな災害がありましたので、“この街をどこからかの点で安全を守りたい”という意識が(芽生えた)」と話し、“いざという時、ラジオは市民を守ることにつながる”と地域の防災に特化したラジオ局を開局した。事前にできる防災豆知識の他、災害時には生放送で避難情報などを発信している根岸さんは、防災ラジオで目指しているものについて「災害はどうしても起こってしまうので、その時に『FM DAMONOがあったから助かった』と言ってくれることが最後の目標です」と話す。