撮影2日目。早朝5時。広場から少し離れた場所にあるテントで、朝食の準備をしている男性がいた。9月から11月のシーズン中はここに住んでタカの調査をしているのだという。朝6時を過ぎると、続々と人が集まってきた。タカ柱(複数のタカが縦に旋回上昇していくことで、数日に一度しか観られない)を観ることが出来た。お昼ごろ、広場の片隅に、集団から離れて座る人がいた。人間関係に苦しんできたこともあり、一人が好きなのだという。高校時代の同級生同士で、10年通い続けているという女性二人組がいた。二人とも独身で、“類友の法則”(同じように楽しめる)があるとのこと。続いて、父親と息子の二人組に声をかけた。息子さんが2歳の頃から来ていて、息子さんは当時からこの地で感じていた“宝探し”のような感覚(珍しいものを見つけると嬉しい)について話してくれた。息子さんは英才教育のおかげか林野庁への就職が決まったのだという。