大雨の際に松江市内の浸水被害を減らそうと、島根県と松江市は今年度から堀川の水を宍道湖や大橋川に事前放流する取り組みを、本格的に行っている。去年7月、大雨で松江市中心部を流れる堀川の上流にある非津川が氾濫し、松江市黒田町や春日町では、道路が冠水した他、床上浸水などの被害が出た。今年4月に事前放流のための要領を改訂し、水位が上がっていなくても排水ポンプや水門を操作して、堀川の水を事前放流できるようにしたという。最大で約7万4000立方メートルの水を事前放流できるということで、実施前に堀川遊覧船を運航する団体などに通知することにしている。