東京駅の地下街で行列が出来るほどの賑わいを見せる店。客のお目当てはアジフライ定食。味の秘密は生産地にあった。自社工場があるのは長崎県松浦市。アジの水揚げ量で日本一の松浦市は6年前市長がアジフライの聖地化を宣言。新鮮なアジをあえてフライにして他の自治体と差別化して全国に売り出し注目を浴びている。松浦市にはアジを水揚げした後、一度も冷凍しない、もしくはパン粉をつけて一度だけ冷凍するという独自のルールアジフライ憲章がある。冷凍を繰り返さないことで臭みがなく旨みを保ったアジフライが提供できるという。市内では新鮮なアジフライを提供する店が35店舗に増え、アジフライ効果もあって観光客は115万人を超えた。さらにふるさと納税のラインナップにアジフライを加えたところ、5年前には712万円だった寄付金額が約29倍に増え2億600万円を超えた。今後は世界展開を目指している。