ロシアによる軍事侵攻が続くウクライナでは、広い範囲に埋められた地雷の除去が課題となる中、首都キーウ郊外で9日、日本が供与する地雷除去機の引渡し式が行われた。式典にはウクライナのクリメンコ内相や松田邦紀駐ウクライナ大使などが出席した。今回引き渡されたのは、山梨県のメーカーが建設用重機の技術を生かして製作したものなど、合わせて4台の地雷除去機。日本はこれまでJICA・国際協力機構を通じてウクライナ側に地雷の探知機などを供与してきたが、地雷除去機の引き渡しは今回が初めて。ウクライナでは、広い範囲に埋められた地雷による被害が市民にも相次いでいて、非常事態庁によると、先月下旬までに地雷などの爆発物により死亡した人は298人に上るという。日本は引き続きウクライナに対して地雷除去機の供与を行うなど、地雷の除去を巡る支援を進める方針。