裏金疑惑について山本志門が解説。今回の疑惑を受けて岸田総理は人事を刷新して大臣4人副大臣5人が変更された。変わるのは松野官房長官ら4人、後任には林芳正前外務大臣などと大臣経験者で固められている。政務官は6人のうち5人が留任し、辞表を提出したのは高木国対委員長ら3人となる。後任は閣僚経験者なので答弁の安定性を重視した守りの人事と言えるが、その場しのぎ感も否めない。これからの政権運営は麻生と森山など自民党の幹部2人を重視してやっていくとみられる。当初は安倍派の政務三役を一掃する方針だったが、安倍派から激しい抵抗があり、副大臣や政務官については自分の希望で辞表を出すという方針に変わった。過去にこういうスキャンダルで一気に変わる例はなかった。注目の林新官房長官は、安倍派からは不満があるが、今回安倍派が弱ってきたからこそ出来た人事とみられる。