上昇が続く物価。先行きを左右する要因の一つが、為替の変動。米国のトランプ次期大統領の下、インフレが進むという見方などからこのところ円安が進み、円相場はきょうも一時1ドル156円台後半まで値下がりした。愛媛県今治で塩を製造販売する会社では去年、値上げに踏み切ったが、円安が続けばさらなる値上げが避けられなくなるのではないかと考えている。原料の9割が輸入品で、商社への支払い価格は、5年前と比べておよそ2割上昇している。原料を瀬戸内海の海水で溶かし、蒸発させて食塩を製造しているが、燃料や包装材などのコストも増加している。塩の製造販売会社・森田寿志営業本部長は「自助努力だけでは難しい」とコメント。