今日から舞台を参議院に移して行われた予算委員会。高市首相と立憲民主党・蓮舫議員が初対決。蓮舫氏はいわゆる“裏金議員”の1人・佐藤啓参院議員を重要ポストの官房副長官に任命したことなどを追及した。高市首相は「一度任命したものを白紙にするつもりはありません」と答弁。昨日は共産党・田村委員長と激しい論戦を展開。事のきっかけは先週の予算委員会での台湾有事を巡る高市首相の発言。田村委員長は「一国の総理大臣が国会の場で台湾という地域をあげて有事の具体例を想定して発言する、このこと自体が軍事的危機をあおることになります。発言そのものを撤回するべきではないか」と追及。高市首相は「台湾を巡る問題が対話により平和的に解決されることを期待するというのが我が国の従来から一貫した立場」と述べた。さらに高市首相が所信表明演説で“防衛費のGDP比2%引き上げ目標を前倒しして実現”と表明したことについても「参議院選挙で自民党の公約になかった」と指摘。高市首相は「ニーズがあるものにしっかりと予算をつけていく」と述べた。途中、枝野予算委員長がヤジを注意する場面も。さらに田村委員長は「戦争の準備が当たり前、憲法上の規定は関係ないという答弁に聞こえる。日本が行うべきは主体的な外交努力。日米同盟が絶対でアメリカに付き従って軍事力強化に突き進むということではないと思う」と追及。高市首相は「外交努力外交努力といいますが、外交が大事なのは当たり前です。だけれどもそれだど世界のどこでも戦争は起こらないはず。現実に起こっているわけです」と述べた。予算委員会は明日も行われる。
