夏に多くの人が訪れる高知の観光地・桂浜の海で水難救助訓練が行われた。訓練は2011年に桂浜で幼い子どもが高波にさらわれて亡くなる事故が相次いだことを受けて海上保安部や警察、消防などが毎年行っていて、きょうは約30人が参加した。海で人が溺れているという想定で海上保安部の職員の指導のもと、警察官などが合図を出してから浮き輪型の救命道具を投げ込んでいた。この後、毛布を担架代わりにして溺れた人を4人がかりで運んだ。訓練では救命措置の手順も確認し、心臓マッサージのやり方などを学んでいた。桂浜公園の海は地形から突然の高波が起きやすく遊泳が禁止されているが、去年も波打ち際で遊んでいた人が沖合に流される事故が起きている。参加した高知南警察署の巡査は「せっかく訓練したので迅速に動いて少しでも多くの命を助けられるように、初動を早くして正確な救助活動を行いたい」と話した。
住所: 高知県高知市浦戸