東京都心のきのうの最高気温は27.8℃、埼玉・熊谷市28.9℃、神奈川・海老名市29.4℃、沖縄・那覇市32.1℃など全国43地点で真夏日を記録した。来週は全国的に暑くなり、関東地方で39℃の猛暑日が予想されている。東京・墨田区「小梅小学校」ではプール開きを例年より前倒しした。墨田区立小梅小学校・増渕裕美校長は「以前のプール開きは6月下旬あたりだったが熱中症対策とプール時間の確保で年々、早くなっている」と話す。三重・尾鷲市「宮之上小学校」は去年、熱中症の心配から水泳の授業を一部中止したため、今年はプール開きを3週間ほど早めたという。京都市では今月10日までに水泳授業を計画した小学校は81校(2003年5校、2014年44校)。和光大学体育科教育学・制野俊弘教授は「熱中症警戒アラートに対する対策は全国的にとられており、全国的に水泳時期が早まっている傾向にある」と話す。猛暑によるプール授業の中止で泳げない子どもが増えている。日本水泳連盟は学校の水泳授業の現状に警鐘を鳴らしている。公益財団法人日本水泳連盟会長は「近年の夏季猛暑による屋外プールの稼働日数減少やプール施設の老朽化により校内プール施設使用の存続が危ぶまれている。水泳は体験無くして習得することは不可能」としている。