- 出演者
- 寺門亜衣子 高橋克実 潮田玲子
2025年は全国各地で様々な気象災害が発生した。潮田さんは「梅雨明けが早かったのが印象的。梅雨の時期に雨がほとんど降らなかった」などと話した。高橋さんは「短い間で大量の雪が降った」などと話した。中村さんは「今年は非常に暑くまた期間の長い夏に見舞われた。原因は温暖化の進行で今年の夏の気温は平年より2.36度高かった」などと話した。
今年の夏は全国各地で記録的な暑さに見舞われた。東京都心では6月の真夏日日数が13日と過去最多に。7月には北海道・帯広市で最高気温38.8度を記録。8月には群馬・伊勢崎市で41.8度を観測し、国内の過去最高を更新した。また雨も少なく、北陸の7月の降水量は平年の8%で福井市では田んぼに引き入れる水の量が制限された。上越地域のピーマンの出荷量は去年の半分以下に落ち込んだ。さらに各地で熱中症の疑いによる救急車の出動要請が増え、5月から9月までで搬送された人は全国で10万510人となった。
2025年の異常な暑さの原因は、日本列島を覆ったダブル高気圧。地球温暖化が顕在化してくる以前から、ダブル高気圧が現れると時折猛暑が起きていた。平年の7月の大気の流れを示したものに、偏西風・太平洋高気圧・チベット高気圧がある。今年の7月は、偏西風が北に蛇行。太平洋高気圧が日本列島付近に強く張り出し、上空のチベット高気圧も大陸から日本列島に強く張り出し、地表の高気圧と上層の高気圧が重なっていた。今年以外でダブル高気圧が起こったことはあり、過去の猛暑の原因になっている。今年はそれに加え地球温暖化の影響も大きくなってきているという。地球温暖化と猛暑との関係を裏付ける研究結果があり、異常な猛暑の発生確率について調べた研究では、温暖化が進んでいない世界と現在の世界で比較し、今年のような猛暑がそれぞれ何年に1回の確率で発生したかをシミュレーション。18世紀半ば、将軍吉宗の時代より前の大気・気温を再現し、温暖化が進んでいない世界では1万1472年に1回、現在の世界では31年に1回。産業革命以前の気候では、今年のような猛暑はほぼ起こり得ないという。
地球温暖化によって異常に高い海面水温。今年の6月~8月の世界の海面水温を表したものをみると、日本の周りの海面水温の上昇が平年より3度以上高いと示している。海面水温が高くなると起こるのが、日本列島“露天風呂化”。暖かい海から水蒸気・熱が供給されてくるため、ダブル高気圧、地球温暖化の影響で昼間の気温がどんどん上がり、水蒸気は温室効果をもたらすため夜の気温も下がらないので暑さに苛まれる状態になった。もし来年、夏に偏西風が北上してダブル高気圧になってしまうと、今年と同じくらいの暑さがやってくるという。熱中症の多作をすることが大事だという。
2月3日、気象庁と国土交通省が緊急発表を行った。翌日、雪の少ない鹿児島市でも雪が積もり、東北や北陸では積雪が2mを超える大雪に。北海道の十勝地方では車の立ち往生が相次ぎ、交通にも大きな影響があった。帯広市では12時間降雪量が120センチ。統計開始以降、国内過去最多に。連日の猛暑に見舞われた8月。記録的な大雨も発生。8日未明と明け方に鹿児島県では線状降水帯が発生。大雨特別警報が発表された。浸水・冠水が相次ぎ、土砂災害も発生。霧島市では12時間降水量が495ミリ。平年8月1か月の1.5倍を超える雨がわずか半日で降った。3日後の8月11日。熊本県でも大雨特別警報が発表。玉名市では12時間降水量が404.5ミリと統計開始以降最多に。各地を襲ったこれまでにない大雪と大雨。これらは温暖化とどう関係しているのか。
短時間の大雪と大雨をもたらしているのが発達した積乱雲。積乱雲が海面温度の上昇などにより発達しやすくなっているという。海面水温が異常に高くなる現象のことを「海洋熱波」という。中村尚さんによると、近年では日本周辺でも海洋熱波が観測されるようになってきているという。温暖化の他に、黒潮の北上も北海道近辺での海洋熱波を引き起こす原因となっている。今年は黒潮の蛇行が収まっているが、今年の夏の暑さで日本の東海上の海面水温は高くなっていたため夏の終わりにかけて影響をもたらした。
消火器を使った初期消火のポイントを紹介。まず大声で火事を知らせ、消火器を炎の近くに運んでから安全栓を真上に引き抜く。ホースを外して火元を狙い、レバーを強く握って燃えている物体に向かって噴射する。初期消火は逃げ道を確保した上で行うこと。怖さを感じたら無理せず逃げること。
台風による竜巻の可能性があるという。9月に台風15号が上陸。高知県、静岡県、茨城県で竜巻などの突風が起きた。積乱雲がポイントだ。台風は、発達した積乱雲が集合した低気圧。積乱雲が発達すると竜巻を引き起こす。9月は日本列島に台風が接近・上陸する数が多い。台風が竜巻を引き起こす要因のひとつになっている。
Q.竜巻にはどう備えれば?A.注意情報などを活用してください!その情報が「竜巻注意情報」「竜巻発生確度ナウキャスト」。どちらも気象庁から発表される。竜巻注意情報は約1時間以内に竜巻など突風のおそれがあると予測された場合に発表。“〇〇県南部”など都道府県や地域ごとに発表され、テレビ画面にも表示される。お住まいの地域に発表されたら直ちに頑丈な建物に避難を。竜巻発生確度ナウキャストは気象庁ホームページで公表され、竜巻などの危険性がある地域を1時間先まで見られる。今後注意してほしいのが竜巻・線状降水帯。台風15号が接近・上陸した期間の積算雨量を紹介。竜巻の発生した静岡県、突風の吹いた高知県で雨量が多くなっている。静岡県では線状降水帯が発生。今後、台風15号と似た台風が発生してもおかしくはなく、同じ地域を竜巻と大雨が同時に襲うこともあり得る。中村さんは温暖化の進行を止める努力が社会でされるべきと訴えた。
