- 出演者
- 寺門亜衣子 野村佑香 岡部大(ハナコ)
暖房器具を使う機会が増えて、さらに空気が乾燥し火災が急増する季節。火災への備えが一段と重要になってくる。油断大敵、暮らしを便利にする家電が使い方を誤ると火災の原因に。知っておきたい家電に潜んでいる火災のリスクとは!?さらに、外出先でのビル火災、どんなところに注意すればいいのか。もし巻き込まれてしまったときにはどうすればいいのか。今回は火災を体験できる施設で野村佑香さんが初期消火や避難に挑戦。火災から命や財産を守るために必要なこととは一体なにか。最新の知識を身につけよう。
きょうは「火災が急増する時期、とっさの事態に慌てぬために」。11月は秋の全国火災予防運動も実施される。出演者の野村佑香さんの体験リポートは、番組後半で放送。
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- ハナコ神奈川県秋の全国火災予防運動秋田県
2024年日本で発生した火災の件数は3万7036件。1日平均では約101件(14分に1件)となる。そのうち11232件が住宅火災。死者数は970人(放火自殺者を除く)。死者の4分の3が65歳以上の高齢者(730人)。また住宅火災における死者970人の出火原因別死者数の内訳はたばこ13.9%、ストーブ10.7%、電灯電話等の配線6.2%、配線器具5.4%、こんろ4.6%。現在は電灯電話等の配線、配線器具の火災の割合は増えているという。きょうは「要注意!ふだん使いの家電製品」「もしも外出先で火災に遭ったら?」「テーマパーク?火災体験施設」という内容をみていく。
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- 日本防火技術者協会
製品の事故情報の収集などを行っている製品評価技術基盤機構(NITE)に取材。冬の一般家庭を再現した試験室。まず注目したのが延長コード。延長コードには使用できる電力が決まっている。もしも許容量を超えてしまうと発熱によってショートすることがあり出火する危険があるという。器具が何ワットか確認をして足し算で1500ワットに抑える形で使うことが大切。注意点は他にも曲がっているプラグを使ったり、コンセントにほこりがついていたりすると出火の原因になる。
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- 製品評価技術基盤機構
リスク「照明器具」家庭用電気器具に潜む火災のリスクは天井にも。あと2年ほどで製造や輸出入が禁止となる蛍光灯。LEDランプに切り替える家庭が増えている。しかし、蛍光灯の点灯方式に合わないLEDランプに交換すると、電気系統の部品に負荷がかかるなど発煙や発火するおそれがある。点灯方式を確認して対応するタイプを選ぶことが重要。わからないことがあった場合は販売店などに相談すること。
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- 製品評価技術基盤機構
照明を蛍光灯からLEDに変える際には蛍光灯の点灯方式が3種類あることを理解し、その器具にLEDライトが合うかどうかも抑えておく必要がある。延長コードを使用する際にはホットプレートやドライヤーなど1000ワットを超える家電に注意が必要で、トータルで1500ワットを超えると火災の可能性が出てくる。このため電力の大きい家電は壁のコンセントに直接刺すと良い。またコードを巻く際は優しく巻くのが特徴で、強い折れ曲がりがあると断線して出荷する危険性がある。これからの時期は暖房器具にも注意が必要で、近くの洗濯物に引火する危険性などもある。他にも電気ストーブをロボット掃除機が押して移動させてしまい、布団に引火する危険性などを紹介した。
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- 消防庁秋田県製品評価技術基盤機構
関澤さんは「階段が1つしかないビルの所有者や、そのビルに入る店舗の経営者・従業員は避難訓練をするべき」などと話した。また関澤さんをはじめとする消防の専門家は特一建物について、2つ目の避難経路としての退避区画を設けることを推奨している。関澤さんはこの退避区画に1回の動作で使用できる「一動作式避難器具」を設けるべきだとした。またビルの利用者側の心構えについて関澤さんは「店の従業員に避難経路を聞いてみてほしい。そうすれば店側の避難安全の意識が高まる」などと話した。
骨折の応急処置を紹介。使用するのは雑誌・タオル・ストッキング。腕の骨折の固定には雑誌の上にタオルを乗せて巻きつける。次にストッキングを2重にし、雑誌を包み込むように通して余った部分を首の後ろで結ぶ。
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- 日本赤十字社東京都支部骨折
東京・墨田区にある「本所防災館」では地震の揺れや台風クラスの暴風雨などを体験できる他、火災対策や応急手当の方法などを体験しながら学ぶことができる。煙体験コーナーではショッピングモールでの火災を想定してどのように避難するかを体験できる。館長の小島さんは「避難時は誘導灯を目印に矢印の通りに行けば避難口に出られる。実際の火事では地面に割れたガラスなどがあるので膝や手をついて歩くのは危険。また避難時に大声を出すと非常放送などが聞こえなくなる」などとアドバイスした。
野村佑香の体験リポート、火災からの避難についてのトークを展開。こうした避難体験は紹介した施設ではレクチャーを受けた上で体験が可能、野村さんはいきなり体験を行った。野村さんは「やってみないとわからないことだらけで、思ったより膝を低くしないといけないだめだとか。火災は急に来るものなのでそのつもりで避難できたのが良かった」などと話した。ナビゲーター関澤さんは煙の中を避難すること自体が危険な場合がある、自信を持ちすぎて煙の中でも避難出来ると思ってはいけない、大事なことは非常ベルが鳴ったなどとした際に煙が来る前に早めに避難することを心がけることとした。誘導灯は2種類、白に緑の通路誘導灯と緑に人が描かれているもの避難縁誘導灯がある。避難縁誘導灯は消防研究所が作ったデザインで世界標準、だいたいドアの上や床面にある場合もあるのでどこにあるかを確認するとよい。
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- 消防研究所
野村佑香の体験リポート。次に消火体験コーナーで訓練用に水を入れた消火器で初期消火を行う。体験ではスクリーンに映る火災映像に向けて消火器を使用、火の手が収まれば消火成功。消火器はピンを抜いてホースを向けてレバーを握ることで使うことができる。姿勢を低くすることでかけることでくる煙を避けることができる。火事を発見したら大声で知らせる。野村さんは消火に成功した。初めての消火器に対して「燃えてる鍋の上の火にかけてしまう」と話し火の根本に向けて消火することが大切と学んだ。
知っておこう!初期消火の注意点について、消火活動を体験した野村さんは「なかなか大人が体験する機会がないと思うのでありがたかった。行政の活動で一世帯に防災グッズをプレゼントしてもらえるのがあって消火器を選んだ」と話した。初期消火して火が消えなかった場合について関澤さんは「初期消火の限界、住宅想定では火が自分の目の高さを目安にしてなったら消火を諦め避難する。火が消せないから大きくなるので天井まで到達したらすぐに家の外に避難」などとした。マンションの場合は避難の際必ず家の扉を閉めること、マンションは住戸内で火災が止まるよう不燃になっていて、煙が廊下に漏れ出るのを防ぐためにも必ず閉めて避難する。野村さんは体験を行って体験カードを付与、5種類あり5つ集めると修了証がもらえるということ。無料でいける施設は本所以外にも全国にあり予約必須な場合もあるため確認をしてほしいとした。
着衣着火について。避難中に着衣に火がついた場合、脱ぐことが正解でやけどに注意することが一番大事、化繊の服は火で溶けて肌につくことでやけどが重傷化することがある。すぐに脱げない場合は壁・床などに火をこすりつけ酸素を遮断して消火、動き回ることが一番危ないということ。着衣着火はガスコンロの鍋を取ろうとしたときなど火を扱う時は洋服の袖に注意。着衣着火で亡くなる人は毎年いて去年は86人が亡くなっている。関澤さんはコンロの消し忘れやタバコの火などの延長線上に火災があるので火災の可能性があることを自覚して冬の季節には火の扱いに注意して過ごしてほしいとした。
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