政府基金は「防衛装備の輸出」「コロナワクチン接種」など省庁ごとに積み立てている資金で複数年にわたって運用可能。立憲民主党が198の基金について調べたところ、109の基金で約7.8兆円が「積み過ぎ」と指摘。政府基金のムダなどを削減することにより、予算の修正が可能だとする案を発表した。具体的には、社会保険料の負担が増える「130万円のがけ」対策、介護士・保育士らの処遇改善、学校給食の無償化、高校の授業料無料化、高額医療費の補助継続などの財源が捻出できるとしている。石破総理は「予算を削減して他に充てようという議論には直ちにはならない」としたが、少数与党の国会で新年度予算を成立させるためにはいずれかの野党の要求をのむ必要があるため、今後、さまざまな駆け引きが予想される。