自民党の「政治刷新本部」の主なメンバーは、最高顧問に麻生副総裁・菅前総理、本部長が岸田総裁、本部長代行が茂木幹事長、幹事長が木原幹事長代理、本部長代理には森山総務会長・渡海政調会長・小渕選対委員長、事務局長には子ども政策担当大臣の小倉氏など総勢38人。安倍派が最多の10人、女性議員が12人とその他には有識者も参加する。立憲民主・泉代表は「派閥を運営してきたボスが入ってどんな議論ができるのか。国民の皆さんはすでに期待していないと思う」、日本維新の会・馬場代表は「(麻生氏らが)直接ルールを決めるとなればいろんな問題が出てくるのではないか。第三者機関に委ねることが一番大事では」としている。また、自民党内からも「麻生さんと菅さんを前にして意見を出せという方が難しい」などの声が出ている。政治アナリスト・伊藤惇夫さんは「若手も一部入っているけど、党の腫瘍メンバーが横並びしているだけ。この中の誰かが議論をリードしたり思い切った改革を低減するとは思えない」「リクルート事件の時は問題点の洗い流しなど行ってから具体的な中身の改革に入った。実態もわからないのにどこを変えればいいんですか?となる」などと話す。柳澤さんは「この刷新本部に期待している人はいるんですかね?と思う。名前は刷新だが、中身は旧態依然という感じ。『政治資金の透明性を高める』という言い方があるが、本来は政治に金がかからないようにするのが筋で、底に踏み込まないまま議論すると言われても、伊藤さんが言う通り何が問題点が分からないまま意見を交わしても新しいものは生まれてこないと思う」などとコメントした。