岸田総理大臣は昨夜、自民党の石破元幹事長ら各都道府県の1区選出の衆議院議員との会合に出席し、「党に対する逆風が非常に強い」と危機感を示した。石破元幹事長は「(岸田総理は)党に対する逆風が非常に強いというような認識は持っておられる。かなりそこは強くおっしゃいましたね」と語った。会合には岸田総理のほか、自民党の石破元幹事長や遠藤前総務会長ら、自民党の衆議院議員およそ20人が出席した。出席した議員からは、早期の衆議院の解散総選挙は避けてほしいといった意見が出たという。また、会合の後、遠藤氏は記者団に対し、最近、面会した際に岸田総理が、総選挙について「慌ててやる必要はない」との認識を示したと明らかにした。一方、岸田総理は昨夜、自民党の森山総務会長とも2人きりで会談した。会談で岸田総理は、自民党の総裁選挙については触れず、一つ一つの課題解決に全力を尽くす考えを強調したという。森山氏は、岸田総理に退陣を迫っている菅前総理とも近い関係だが、周辺に対し「岸田総理が再選を目指す限り、党役員として支える」との考えを示しているという。