東京都北区浮間中学校の体育館では壁のほとんどに木が使われている。都内でも木を活用する取り組みが始まっている。中野区の中野東図書館にある木の家は3年前に交付された森林環境譲与税を活用している。ほかにも小学校に木の机を購入するなどしたが2000万円を超える予算が使われず積み立てに回っている。中野区環境課は今年度は新庁舎を建てたので予算を使ったが来年度以降は何に使ったらよいのか使い道に頭を悩ませているとしている。東京23区には守る森林はないが人口が多い分地方に比べて予算は多く配分される。税制と林業に詳しい専門家は国が一律でこれをやりなさいというよりそれぞれの自治体で事情に合わせた使い方をしてくださいというのは地方分権の立場からすれば望ましい。森林を大切にしていく方向性は間違っていない。木のベンチをつくるとか森林の環境教育やセミナーで本当に脱炭素の政策として10年後に向けて下準備になっているかは疑問と話す。