渡辺さんのプロの眼。テーマは「サービス価格の行方が日銀の政策金利を決める」で、「日銀は展望レポートの中で、全国旅行支援や政府の補助金を除いた物価の実勢を内部で見てると思う。昨年後半にサービス価格は鈍化きてるようにみえる。昨年後半にサービス価格は大きく伸びたが、これは一時的要因がきいてるのであって、実勢としては弱くなっている可能性がある。」、「植田総裁いつも会見で強調してますけど、春闘で賃上げがなされる。それがサービスに転嫁されるとなれば、高原状態を脱することができる。これが日銀の基本シナリオかと思う。ただ一方で、1月の数字がどうなるか心配。一時的要因が1月は全国に出てくるのは間違いないので、数字の表面的なものがさがるのは確実。注目点はそこではなく、二次的要因を除いた実勢が高原状態を維持できるかどうかがポイントだと思う。高原状態を維持できれば、展望レポートで日銀が示した読みどおりになるが、そうじゃないとするともう一度日銀は物価見通しを変えなければいけない。」、「物価の注目は客単価で現れてるような強さがCPIにも出てくるかが注目点。現時点では春闘が日銀の政策でいちばん大事なものだと考えられるが、春闘と並んで、サービス価格も注意深くみるべき指標になってきたかなと思うので、マイナス金利解除の是非やタイミングについてもこのサービス価格が左右して来る部分が出てくると思う。」などと話した。