横浜市にある「キッチン友」は町の洋食店で約40種類のメニューが揃っている。この店で60年以上愛される看板メニューが「スペシャル友風焼き」。「ジャンボランチ」はハンバーグや海老フライなど5種類のおかずが集結。この店は店主が1965年にオープン。その後、結婚し夫婦二人三脚で頑張ってきた。そんな中、店主の良祐さんが胆嚢がんに。店をたたむことも考えたが店を続けることに。助っ人として駆けつけたのが孫の大喜さん。大喜さんにとってこの店は料理人になろうと思った原点。つぶすのはもったいないと思い、自分がやろうと戻ってきたという。大喜さんは調理師学校へ進学しフランスの二つ星レストランで修行を積み、帰国後は赤坂のフレンチレストランで副料理長を務めた。そんな中、店が存続の危機と知りレストランを辞めて店を継ぐ決意をした。大喜さんはさっそく修行を始めるが、祖父の長年と経験と感覚で完成したメニューはレシピというものがなく、分量がわからないという。そこで、大喜さんは写真や動画で記録しレシピに起こし粗父母の味を習得。今ではほとんどの調理を担当。大喜さんはじいちゃんの味を自分の味にして表現できればいいと2代目としての意気込みを語った。