ECBが利上げ見送り。壁谷さんは「前回の会合の段階で今回の利上げ停止は示唆されていた。想定通りだったと思う。前回の会合のあとに市場の金利が低下して引き締め効果が弱まる心配もされていたが、引き締め的な金融環境を維持できた。問題は高い政策金利がどこまで続くのか。この点に関してラガルド総裁は利下げ議論は時期尚早と具体的な議論をさけている。PEPP終了時期を2024年の12月という計画だが、ここに関しての議論もなされなかった。ヨーロッパの経済、物価情勢をふまえるとECBの金融政策は強すぎても弱すぎてもダメということで難しい舵取りが続く。高い政策金利をどこまで持続させるか、FRBと共通している課題。天然ガス価格、アメリカはガスは国内でほぼ需給できるので価格は安定しやすい。欧州は輸入に頼っている状況なので地政学リスクを受けやすい」などと述べた。