旧ソビエトのモルドバでは、今月20日に大統領選挙とEU加盟の是非を問う国民投票を巡って、ロシア側が有権者を買収するために約59億円を支払っていたことを警察が明らかにした。モルドバ警察はロシアの銀行から約59億円が送金され有権者の買収に使われたと発表。買収を行ったのはロシアの影響下にある人物で、人口の5%にあたる13万人以上を買収していたとされる。EU加盟のぜひを問う国民投票では、世論調査で賛成が過半数だったが結果は賛成が上回るも差は僅差だった。モルドバ政府はロシアが大規模買収や偽情報拡散による選挙介入を行ったと批判を強めているが、ロシア側が介入を否定している。