大槻奈那の解説。ユーロ圏の生産者物価指数が発表される。前回発表分は前年同月比で1.8%と結構高かった。最近のPPI生産者物価指数を見てみると消費者物価に大体2、3ヶ月遅れて跳ねてきている。EUが報復措置としてアメリカからの輸入に関税をかけるということになった場合にはこれがもろに効いてきてしまう。消費者物価が上がってしまいスタグフレーションも可能性としては排除できなくなる。加えてもう一つ問題なのがこの報復関税計画というとEU域内の国によって影響がかなり違う。EUがどこまで一丸となってやっていけるのかそこが問題。諸我晃の解説。ISM非製造業景気指数に注目。前回については53.5と予想を上回る堅調な結果だったが内訳を見てみるとインフレを示す仕入れ価格の方が上昇する一方で需要動向を示す新規受注は減少傾向にある。おとといのISM製造業指数もそうだったが景気悪化の中でインフレが進行するスタグフレーションへの懸念というのが示される内容となっていた。非製造業の方が景気の下支えになれるかどうかそのあたりは注目になってくるかと思う。