2000年頃から現れ始め瞬く間に普及したSNSは社会に大きな影響を与えるメディアになった。実は、200年以上前の江戸時代にも急成長を遂げた新興メディアがあった。それは浮世絵。人気の役者や話題の観光スポットなど、ニーズに応えて次々とヒット作が誕生。中でも庶民の浮世絵人気を爆発的に高めたのが喜多川歌麿。絵で名前を表現した喜多川歌麿や、落書きが売れた歌川国芳。不思議な絵が生まれた背景には幕府による厳しい表現規制があった。しかし、浮世絵師たちはそれに対抗して新たな表現を生み出し、厳しい規制が逆に浮世絵を一大メディアへと成長させた。一体何があったのか、謎に迫る。