全国で記録的猛暑が続く中、小泉進次郎農水相が雨不足による渇水で苦しむ新潟県内のダムやため池を視察した。全国的に雨不足が深刻さを増し、島根県の斐伊川では一部で水が消え、鳥取県の日野川でも地面が見えるほど干からびていた。全国的にダムの水位低下が急速に進んでおり、特に深刻な水不足が起きている新潟県上越市の正善寺ダムでは上流で底が見えてしまっていた。去年7月の貯水率は約96%だったが、現在は約11%。今年4月に別のダムから水を引く配管が破断し、それを補う形で正善寺ダムの供給量が増えたところに雨不足が追い打ちをかけた。上越市内49カ所に設置された給水スポットでは、猛暑の中ポリタンクを抱えた多くの人が水を求め行列を作っていた。市では半数以上の世帯に40%以上の節水を呼びかけていて、その量は1日あたり約200Lにもなるという。市内のそば店では節水のため冷たい麺の販売を中止し、猛暑の中客全員が熱いそばを食べるという異様な光景に。夏休みで子どもたちが楽しみにしていたプールは先月28日から閉鎖され、再開の目処は立っていない。市内の田んぼでは、干上がった地面に大きなひび割れができていた。この地域では7月に平年約200ミリmmの雨が降るが、今年はわずか0.5mmに留まっている。
住所: 新潟県上越市上正善寺3359