東京・杉並区の金継ぎを学ぶことができる教室。長い人ではこちらに2年以上金継ぎの技術を学んでいるのだそう。今、こちらで行われているのが能登半島地震で壊れてしまった大事な焼き物を無償で直そうという作業。こちらの工房のナカムラクニオさんは「和倉温泉で三代に渡り大事にされてきた花瓶。九谷焼。壊れたのは取手の部分。今は接着をしてなくなった部分に金を巻いている途中。すごく本人からお預かりしてきたが、どうしてもこれだけは直したいと預かってきた。あとは金沢の九谷焼の古い器も。年に1度飾るものとして正月に飾ってその日に割れてしまったという。徳田八十吉さん作の結婚記念にもらってどうしても直したいということで金沢市内のかたから送っていただいた。(ナカムラクニオさんは二拠点生活をしていた輪島の住まいが被災)家自体は半壊してしまったが小屋の方は無事だったのでそちらに材料や道具を移して小さなアトリエを作り作業をしている。(無償で直すことについて)モノを直すと自分も治ったような気持ちになる。地域と一緒に復興したいと思った(材料についてもこだわりがあり)珠洲市の珪藻土を漆に混ぜて仕上げに金沢産の金を混ぜて仕上げる。地元で直すのは意味があると思う」など話した。今回は北陸3県、新潟県で被災された人の焼き物を無償で直していくのだという。