米オハイオ州マウント・バーノン市にある80年以上続く新聞社が、経営難で3年前には全米展開する新興メディア企業に買収され、直後に社員はほぼ全員解雇。週6日発行されていた新聞は週1日でオンラインがメインに。買収したのは「ピンクスライム・メディア」と批判されるメディア。ピンクスライムとはかさ増しに使われる加工肉のこと。地方メディアを装って、偏った記事や曖昧な記事を紛れ込ませているメディアのこと。買収したメトリック・メディア社CEOは、テレビ局記者や共和党議員を経て創設。1300のニュースサイトをこれまで立ち上げてきた。サイトには幅広いニュースを掲載も、外部の人が投稿できるフォーマットからの記事も多い。フォーマットから情報が書き込まれると、AIがニュース記事風に仕上げる。社員70人にして月500万本を超える記事を配信。知事選の記事ではLGBTを家族に持つ民主党候補について「男の子は女の子になるべきだと教えている」などと掲載するなど、保守的政治色が濃厚な記事も。これは保守団体などにアクセス権が多く与えられているため。CEOには、政治団体から資金提供を受けているとの歩道も。本社があるイリノイ州記者協会は「信頼できない」として非難。
ピンクスライム・メディアに買収されたマウント・バーノンの地方メディア。買収を機に解雇されたモリソン記者は、優れた報道で数々の賞を受賞。米国では主にネット上などに数千のピンクスライム・メディアが存在。新聞名には地名が付与されていたり、地元出身のスポーツ選手の活躍を掲載するなど、地元紙を装っている例も。全国メディアに比べて地元メディアは信頼度が高いアメリカでは、その看板が隠れみのにされている現状。資金源や財政状況などは不明も、特定の政党に有利な記事を書くなどして資金を得ているとの報道も。
ピンクスライム・メディアに買収されたマウント・バーノンの地方メディア。買収を機に解雇されたモリソン記者は、優れた報道で数々の賞を受賞。米国では主にネット上などに数千のピンクスライム・メディアが存在。新聞名には地名が付与されていたり、地元出身のスポーツ選手の活躍を掲載するなど、地元紙を装っている例も。全国メディアに比べて地元メディアは信頼度が高いアメリカでは、その看板が隠れみのにされている現状。資金源や財政状況などは不明も、特定の政党に有利な記事を書くなどして資金を得ているとの報道も。