米国大統領選からの撤退を求める圧力が強まっていたバイデン大統領が声明を出し、選挙戦から撤退する考えを表明した。最新情報をワシントンから中継。米国メディアは「ついに大統領が圧力に屈した」「正しい選択をした」などと報じている。先ほど、バイデン氏が支持を表明したハリス副大臣が声明を発表し、立候補に意欲を示した。ハリス氏は「私は大統領から推薦を受け、この指名を勝ち取りたい。トランプ氏を打ち負かすため、この国を団結させるために全力を尽くす」と決意を語っている。ハリス氏については、ビルクリントン元大統領やヒラリークリントン元国務長官が支持を表明していて、現時点での後継候補はハリス氏が最有力。民主党内では新たに候補者レースを行い、正式に後継候補を決めるべきとの声も広がっていて、来月19日から始まる党大会で、約4000人の代議員による投票で党の候補者が決められることになる。一方、バイデン氏の撤退を受けて、共和党・トランプ氏は自身のSNSに相次いで投稿し「バイデンはノックアウトされた。立候補する資格はなかった」と批判を強めたほか、現地メディアの取材に対し「ハリス氏の方が戦いやすい」と述べ、対決の焦点をハリス氏に移している。