金メダルを獲得したフェンシング男子フルーレ団体。松山恭助選手に話を伺うと、ルペシューコーチの勝者のメンタリティーが大きいと振り返った。東京五輪では惜しくも敗れた日本だったがその時に闘ったのが当時のルペシュー氏だった。ルペシュー氏の指導はマンツーマン形式で、絶妙なフットワークを実演してくれたことで学ぶことができたという。現役時代はフランスの魂とも評されてきたルペシュー氏だが、シンプルでありながらポジティブな言葉で鼓舞してくれたという。ルペシュー氏はポジティブの大切さとともに、「起きたことは戻れないので過去は気にしない」「思い切ってやると成功体験が増える 失敗してもつらく思わない」と話す様子も見せている。松山選手は34-34で同点だったときに剣を交換しポイントを獲得したが、当時についてあと1点をどちらかが取ったらピリオドも終了する中剣を交換したことは大きかったのではないかと振り返った。そして、永野雄大選手の連続得点が流れを決定づける形となった。松山選手は剣を変えた当時についてまずいと思っていたと振り返り、分岐点になったのではないかという。優勝を受けて松山選手は浮かれていたら一気に僕たちを倒しに来る、喜びを分かち合う時間も作りたいと思っているができる限り早い段階でプレーすることの積み重ねが4年後につながるのではないかと振り返った。