発売から50年を超える江崎グリコのロングセラー商品「プッチンプリン」が商品棚から消えて1カ月近くが経った。このスーパーでは他にも10を超えるグリコの商品が消えている。要因は先月、基幹システムを更新した直後に発生したシステム障害。システム上の在庫数と現実の在庫数が一致しなくなった。神戸大学大学院・森井昌克名誉教授は「今は完全にコンピューターに頼っている。動かないと代わって人がやろうという話になるとさらに失敗をしていくという可能性が高くシステム復旧を待つという状況になる」などと話した。経営への打撃は深刻でグリコは先週システム障害の影響によって、今年1年の売上高が当初予想から150億円減少し3360億円になるという見通しを発表。純利益は予想より40億円少ない110億円になる見込みで増益予想から一転減益。専門家は一連の事態の波形に2025年の崖問題があると警鐘を鳴らす。