止まらない米の高騰。きょう農林水産省が発表した備蓄米21万トンの放出。3月半ばには入札した業者へ引き渡す予定で価格高騰を抑制するための緊急措置となる。凶作や災害で供給量が大幅に減った時に活用される備蓄米。政府は毎年20万トンほど買い入れ5年間保管していて先月、制度が改正され流通に支障が生じた時に活用できるように。今回放出される備蓄米は去年生産された米が中心だが一昨年の米を加えられているため気になる備蓄米の味。政府が契約する備蓄米の管理会社を訪ねるとそこには米の入った袋がずらり。社長は備蓄米はおいしいと断言。備蓄米のポイントの1つが玄米で保管しているという点。備蓄米放出の原因となっているのが茶わん32億杯分およそ21万トンの米が消えたこと。市場関係者によると一部の卸売業者や生産者などが値上がりを受けより高い時に売りたいと売り渋り、米を余分にストック。市場に出回る量は減ってしまい価格の高止まりも続いている。今回放出する備蓄米は3月末から4月にかけて店頭に並ぶ見通しで価格の動向が注目される。