コメの価格高騰が続く中、業者間での先月の相対取引価格が最高値を更新したことについて、江藤農林水産大臣はきょう、コメの流通の実態を把握するため、小規模な事業者などに対しても、聞き取り調査をしっかり行っていく考えを示した。JAグループなどの集荷業者が、卸売り業者にコメを販売した際の相対取引価格は、先月はすべての銘柄の平均で2万5927円となり、5か月連続で最高値を更新した。これについて、江藤農林水産大臣は、高値の背景には、コメの流通が滞っていることがあるという認識を改めて示したうえで、コメの流通の実態を把握するため、今後、生産者や小規模な事業者に対する在庫の状況の聞き取り調査をしっかり行っていく考えを示した。一方、政府の備蓄米放出の方針が、今月の相対取引価格に与える影響については、「私がどうのこうの言うと、先物価格に影響を与えることは明白なので、コメントは避けたい」と述べた。