名護市辺野古の移設工事現場。新たに護岸で囲まれた区域で埋め立てが始まっている。普天間基地の名護市辺野古への移設を巡っては、大浦湾側の区域で軟弱地盤が見つかり、国は地盤の改良工事のため、設計変更を申請したが、沖縄県が承認しないことから、国が代わって承認する代執行を行い、国はことしの1月10日から工事に着手していた。そして国はきょう、代執行に伴う工事の一環として、軟弱地盤が見つかった区域に隣接し、設計変更が行われている区域で、新たな埋め立てを始めた。埋め立てが行われているのは、辺野古崎周辺の5つの護岸に囲まれた場所。関係者によると、代執行に伴う工事でこれまでに行われてきたのは、海上の作業ヤードや護岸の造成で、土砂を投入して行う埋め立ては初めてだという。すべての工事や手続きが終わり、普天間基地の移設が可能になるまでには、12年ほどかかるとされている。