森田さんは、6年ぐらい前から島バナナに全フリしているという。まず伝えたいことは、島バナナの謎の生態。沖縄・甘みなどで100年以上栽培される国産バナナ。ルーツや遺伝子として海外のものと何が近いのかがよく分かってないという。ただ、沖縄には小笠原から入ってきたという文献が残っていて、小笠原にはフィリピンから入ってきたのではと言われているという。主に北緯30度~南緯30度の熱帯・亜熱帯気候でバナナは栽培される。温暖化の影響で、将来的には鹿児島や高知でも収穫できる可能性があるという。スーパーでよく見るバナナはキャベンディッシュという品種で、通年栽培が可能で運搬しやすい。沖縄のバナナは、冬があるため収穫量が一定しない。約300種類あるバナナの中で、非生産国に流通しているのはほぼキャベンディッシュだという。バナナは1株から70~80本とれる。一般的なバナナは3本で200円前後。島バナナは一房約500~700円。全国で流通しないのは、皮が薄くて傷つきやすいから。皮に少しでも当たると黒く変色するので売り物としては扱われにくいという。森田さんは、島バナナが好き過ぎるあまり沖縄に自らの木を持つまでに。しかし、2023年の台風6号でなぎ倒された。島バナナの株は、1度収穫したらその株は終わり。脇から出てくる株を育てるという。島バナナの魅力は、普通のバナナとは違いリンゴ酸が多い。数ある果物の中でもバナナはダントツで糖質量が多く、いちごの3倍以上ある。島バナナはリンゴ酸が多く含まれているため普通のバナナとは全く違う味わいだという。元々の皮が薄い上に、熟すとさらに薄くなる。
