米国軍は原則として伊江島補助飛行場で実施することになっているパラシュート降下訓練を滑走路に改修が必要なためだとして県や地元の自治体が中止を求めるなか、周辺に住宅もある嘉手納基地で繰り返し行っている。こうした中、米国軍が滑走路の改修に向けた資材の調達のため、先月入札公告を始めたことが、沖縄防衛局への取材で分かった。防衛局によると、ことし10月から再来年4月までに少なくとも7万8600立方メートルの石材が伊江港に搬入される計画だという。工事の完了時期は現在、行っている地質調査の結果を踏まえて決めるとしている。一方、伊江島補助飛行場では米国空軍によるパラシュート降下訓練は固定翼機を使い、離着陸ができないため行われていないものの、今もヘリコプターを使用した海兵隊による降下訓練は続けられている。