神奈川県三浦市の海岸で、海の安全教室が行われていた。教えているのは元海上保安官で、水難救助のプロ。海水浴客は減少している中で、水難事故による死者や行方不明者は年々増加していて(令和6年における水難の概況等、警察庁生活安全局生活安全企画課)、今年も死亡事故が相次いでいる。静岡県沼津市では今年度から猛暑や施設の老朽化のため、すべての中学校で水泳の授業が廃止になった。教員の働き方改革もあり、こうした動きは全国でも広がっている。泳ぎ方を学ぶ機会が少なくなりつつある状況を受け、全国のライフセーバーやボランティアらが協力して海を安全に楽しむための「そなえ」を広めるプロジェクトが発足した。プロジェクトでは離岸流に流される体験を取り入れた実践的な教育や、AIを使って離岸流をリアルタイムで検知し救助につなげる取り組みも行っている。
