パナソニックホールディングスはきょう、中国市場で新たに生成AIを搭載した洗濯機「アルファG5」を発表した。価格は80万円余で、富裕層をターゲットに攻勢をかける。高さは大人の身長と同じ約1.7メートル。世界で初めて大小4つのドラムを搭載した。中国では複数の洗濯機を自宅に設置し、下着やベビー服などを分けて洗う習慣があるが、パナソニックはこの1台ですべての洗濯・乾燥が同時に行えるようにした。またペット市場が拡大する中、イオンを使った除菌、消臭機能も強化している。さらに、汚れなどの情報を口頭で伝えるだけで、自社開発の生成AIが洗濯メニューを選び、洗剤を自動投入するなど全自動で洗濯を行える。中国では消費刺激策の一環で、家電などの買い替えに補助金が出ているが、同時に価格競争も激化。パナソニックは生成AIなどで付加価値を高め、現地メーカーとの差別化を図る。
