国土の多くが砂漠で覆われているジブチ共和国には自衛隊が海外に持つ唯一の拠点がある。海上自衛隊の部隊の任務はソマリア沖での海賊への対応で、空、海から監視活動を行っている。パイロットである大野瑠華3尉の1回のフライトは8時間に及び、昼食はコックピットでとりながら視線は窓外に向けられていた。陸上自衛隊は拠点、隊員の安全を守るため、警備などにあたっている。上述した拠点は2011年に開設され、海賊に関する事案は減少した。
中国は巨大経済圏構想「一帯一路」の拠点の1つとして、ジブチ共和国を重視している。自衛隊の拠点から車で約30分の場所に中国軍の基地があり、治安情報の共有など一定の協力関係がある。また、安保3文書により、ジブチの拠点は在外邦人などの保護・輸送としても活用すると明記され、訓練も行われている。アフリカ北部のスーダンで武力衝突が起きると、政府はジブチ拠点に輸送機などを派遣。スーダンから希望する邦人、その家族の退避を成功させた。今、自衛隊が担う任務は増え続ける一方、ある問題が深刻化している。
中国は巨大経済圏構想「一帯一路」の拠点の1つとして、ジブチ共和国を重視している。自衛隊の拠点から車で約30分の場所に中国軍の基地があり、治安情報の共有など一定の協力関係がある。また、安保3文書により、ジブチの拠点は在外邦人などの保護・輸送としても活用すると明記され、訓練も行われている。アフリカ北部のスーダンで武力衝突が起きると、政府はジブチ拠点に輸送機などを派遣。スーダンから希望する邦人、その家族の退避を成功させた。今、自衛隊が担う任務は増え続ける一方、ある問題が深刻化している。