終戦前、毎日新聞の写真部員らは奈良市・王龍寺に全ての戦中写真を密かに運び込んでいた。戦後、戦争犯罪の証拠となることを恐れ、軍部は新聞各社に写真の廃棄を命じた。多くの新聞社で写真が失われたが、毎日新聞の戦中写真は守り抜かれた。ノートルダム清心女子大学の貴志俊彦教授は、毎日戦中写真は歴史的価値が特に高いと話す。新聞社が戦意高揚のため軍に利用されていく様も浮かび上がる。現代に続くフェイク写真の存在も明らかに。取材対象に肉薄しようとする特派員と報道機関を利用しようとする軍部の利害が一致して、フェイク写真が生まれた。
住所: 奈良県奈良市二名6-1492
URL: http://oryuji.com/
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