今週は日本株の動きを左右する経済指標の発表が目白押しだ。先週はアメリカ雇用統計が発表され、非農業部門雇用者数が27万2000人増え、市場予想を大幅に上回った。利下げ期待が後退し、長期金利とドルが上昇、主要株価指数は下落した。三井住友DSアセットマネジメント・市川雅浩氏によると、ドル高円安が進み長期金利が上昇したことは国内では輸出関連株や金融株にとってプラス材料になるが、一方アメリカでハイテク株が下落したことは国内半導体関連株にはマイナス材料となる。この結果、方向感に欠ける相場展開になったと推測される。今週は消費者物価指数など日本銀行・金融政策決定会合などが発表されるが、中でも消費者物価指数は株式市場に影響を与える可能性がある。