トランプ氏の関税を巡る発言が波紋を広げている。米国のメディアからは米国国内での物価の上昇につながるとの分析が出ている。ウォールストリートジャーナルは「果物から電気製品まであらゆるものの値段が上がるだろう」と報じている。専門家がまとめた新たな試算によると、メキシコやカナダに25%の関税を課し、中国にも10%の追加関税を課すことになれば、米国の消費者物価は来年、0.75%上昇する。消費者が米国国内の製品に切り替えるなどすれば0.65%の上昇となる。世帯当たりの購買力は1000ドル落ちるのに相当するとしている。ただ、トランプ氏は選挙戦でもバイデン政権がインフレを招いたとして批判していた。